アダルトチルドレンが自分軸を持って生きるには【自己決定性】

ずっと比較され続けてきたから、どうやって生きていけばいいのかわからない・・・

年齢問わず、親元から離れたアダルトチルドレンでも、悩み続けるテーマである、比較

子供の頃から、兄弟や同級生の子と比較&評価されてきたアダルトチルドレンにとって、自分の人生を歩んでいくのはなかなか考えにくいものです。

その負の思考ループから抜け出すために、あなたには、アドラー心理学の「自己決定性」について知ってもらいたいと思います。

そこで、この記事では以下4つを解説します。

・アドラー心理学の「自己決定性」とは

・アダルトチルドレンが過去を脱却して前進するタイミング

・ライフスタイルとは

・【ワーク】自己決定性

あなたがこの記事を読むと、自分軸を持って、過去や人に振り回されない思考法を身につけられます。

さらに、実践すれば、どんな逆境に見舞われても打ち勝てるマインドも身につけることができます。

アドラー心理学の「自己決定性」とは

アルフレッド・アドラーが残した言葉にこんなものがあります。

「人間は自分自身の人生を描く画家である。

あなたを作ったのはあなた。

これからの人生を決めるのもあなた。」

参考図書:岩井俊憲 著『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』

自己決定性とは、置かれた環境(状況)に対して、どう捉えどう対応していくのかを自分で決めることを指します。

育ってきた環境や遺伝等の身体面が人生形成に少なからず影響しますが、それでも最終的に判断して決めたのは自分自身です。

そして、アドラーは続けます。

「人は自分の運命の主人公である」

参考図書:岩井俊憲 著『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』

人には、自ら運命を創造する力があります。

それは老若男女問わず。

子供の頃、過酷な家庭環境で育ったとしても、そこから自由意志で運命を変えることは誰にでもできます。

人生100年時代と謳われる現代です。

平均寿命が伸びたものの、相変わらず過去に振り回され続けるのは生き地獄ではないでしょうか。

アダルトチルドレンが過去を脱却して前進するタイミング

アダルトチルドレンが過去に振り回されることなく前進する、きっかけとなるタイミングは、「生きづらい」と感じたときです。

意外に感じた人もいると思いますが、それまで親などに定められたルールに一生懸命に取り組んできたものの、得られるものが少ない、心が満たされないと感じているのなら、これまでの生き方を見直すチャンスが到来したということです。

とはいえ、今まで形成してきたライフスタイルをすべてガラリと変えてしまうのではなく、良いところは残し、残りは改善しましょうということです。

でも、自分のことなんてよくわからないよ・・・

それでも、大丈夫です。

しぱらく後にワークがありますが、自分のことがわからない、という人でも容易に自己理解ができる具体例を用意しています。

その具体例は、恐縮ですが私、小日向葵の例をあげさせていただいています。

難しく考える必要はありません。

あなたには過去にも人にも振り回されない「自分軸」を築いてほしいと考えています。

ワークはなんども繰り返し実施してください。

1周目は、私の例をもとに基本の型を身につけてもらい、

2周目は、1周目を実践し、自分のスタイルに合わせて改善し、

3周目は、自分独自のスタイルを身につけて今後に役立ててほしいです。

つまり、守破離ですね。

ライフスタイルとは

前述した「ライフスタイル」について、気になった人もいると思います。

ライフスタイルとは、生活様式のことではありません。

アドラー心理学でいう”ライフスタイル”とは、人が生きる上で持つ、個人の考え方や価値観、行動の傾向のことをいいます。

そして、このライフスタイルは3つの構成要素で成り立っています。

・自己概念 (自分をどういう人間だと思っているか)

・世界像 (自分が周りの人や環境をどう捉えているか)

・自己理想 (自分の周りや環境がどうなっていて欲しいか)

これらを明確に理解することで、自分のライフスタイルに合った生き方ができ、またそれが生きづらさを解消する手立てになってくれます。

【ワーク】自己決定性

さて、ここでは実際にワークをやり、自己理解を深めていきましょう。

【自己概念】:自分をどういう人間だと思っているか

自己概念ワーク❶

Q1. あなたにとってされて嫌なことはなんですか?

A1.

例:小日向葵の場合

・自分が描いているビジョンに対して、あんたには無理だよと否定されること(ドリームキラー)

・人と違った選択をしたことで「変わり者」認定されて、見下し発言されること

自己概念ワーク❷

Q2. あなたにとって苦手なことはなんですか?

A2.

例:小日向葵の場合

・集団行動、もっと具体的にいうと、同調圧力のある空間

 例えば、付き合いで飲み会に強制参加されること

・細かい作業や繰り返し作業

自己概念ワーク❸

Q3. Q1とQ2 を省みて、どうしたらこれらの状態を回避できると思いますか?

A3.

例:小日向葵の場合

・(Q1)根っから否定的な人に関わらないようにする、もしくはその人に自分の話をしない。聞かれたとしても、無難なことしか言わない。

・(Q1)人を見下すなど侮辱する人には逆に「視野の狭い人」だと内心思っておく。下手に言ってしまうと、変に絡まれるリスクがあるので、口には出さない。タイミングをずらす等して、極力会わないようにする。

・(Q2)同調圧力のある空間を避けるために、自立した考えを持つようにする。周囲に流されて不満に感じてしまうのなら、周囲に流されない自分をつくる。これだけは譲れない!という自分ルールを作って、実行する。

・(Q2)仕組化して、細かい作業や繰り返し作業を避ける。最初は一通りやってみなければいけないが、ある程度パターンがわかったってきたら仕組化し、細かい作業が得意な人に任せる。つまり、上流工程にいくということ。

ポイント
  • アダルトチルドレンにとって、自分の得意なことや好きなことをすぐに思い出すのは難しい。
  • なので、当ワークでは逆に、自分の苦手なことや、されて嫌なことに焦点を当てました。
  • そのあげたものに対して、どうしたら回避できるのかを具体的に考えることで、これまで陥っていた負のループを抜け出すことができます。

世界像:自分の周りの人や環境をどう捉えているか

世界像ワーク

Q. あなたは自分の周りの人や環境をどう捉えていますか?

A.

例:小日向葵の場合

私にとって周囲の人や環境は、自己成長の機会を与えてくれる存在だと捉えています。

多様な人々との関わりは、ときに自分に無い発想をもたらしてくれるので、解決困難に感じていた問題も前向きに取り組めるようになれます。また自身の苦手分野を補ってくれる人がいるととても助かります。相互で助け合える関係を複数築けると、一人に依存することなく自己重要感が満たされるので、余計な人間関係トラブルに巻き込まれずに済みます。これからも自身のライフスタイルを都度アップデートして、自分らしい人生を歩んでいきたいと思います。

ポイント
  • ポジティブに捉えると、基本的に物事は良い方向に進んでいきます。
  • 世界像なんて大き過ぎて悩んでしまう人は、身近な大切な人のことを思い浮かべながら考えてみましょう。人が難しいなら犬猫でもいいです。そこから少しずつ視野を広げていきましょう。
  • それでも思いつきそうになければ逆に、こんな世界は嫌だ!という視点から考えてみてもいいですね。

自己理想:自分の周りや環境がどうなってほしいか

自己理想ワーク

Q. 自分の周りや環境がどうなってほしいか?

A.

例:小日向葵の場合

自分と同じように毒親に苦しめられた過去を持つアダルトチルドレンに幸せになってほしいです。アダルトチルドレンは一生苦しみ続けなければならないという固定観念を取り払い、幸せになるルートもあることを知ってもらいたいです。そして、アダルトチルドレンの処世術を強みに変換し、生きがいを持ってほしいです。

ポイント

自己理想が思いつかない人は、このブログを通して、自己肯定感や自己効力感を上げてもらい、私と同じ自己理想を持ってほしいです^^

まとめ

繰り返しになりますが、アドラーの言葉をここでも残しておきます。

「人間は自分自身の人生を描く画家である。

あなたを作ったのはあなた。

これからの人生を決めるのもあなた。」

「人は自分の運命の主人公である」

参考図書:岩井俊憲 著『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』

そして、アダルトチルドレンが不幸な人生から脱却するベストタイミングは、生きづらさを感じている”今”がチャンスです。

ワークは、ほかのアドラー心理学の理論と思想を通して、なんども反復してみてください。

意識的に取り入れることで、少しずつ過去のしがらみから離れることができるようになります。

その結果、自分のライフスタイルに合った自分軸を築くことができ、他者の意見に振り回されることがなくなります。

そして最終的に、仕事や生活に実践し続けていくことで、どんな逆境を目前にしても冷静に対応することができるようになります。

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