自分が毒親にならないには【過干渉タイプ】

毒親に育てられたアダルトチルドレンは、結婚して子どもができると、かつての親と同様な態度を自身の子どもにもする恐れがあります。

なぜ自分は親と同じことをしてしまうのだろう・・・

と、落ち込んでしまうのではなく、あらかじめ自身を育てた親の特徴について把握しておくと対処しやすくなります。

毒親のタイプは全4タイプの、過干渉タイプ、過保護タイプ、虐待タイプ、無関心タイプがありますが、今回は「過干渉タイプ」についてお伝えしていこうと思います。

そこで、この記事では以下3つを解説します。

・過干渉タイプの毒親の特徴

・過干渉タイプの親の心理

・自身が毒親にならないには

あなたがこの記事を読むと、将来、子どもができた際に毒親になるリスクを下げることができます。

また、衝突関係にある恋人や親との関係性を緩和させる可能性もあります。

過干渉タイプの毒親の特徴

親の価値観を子どもに押しつける

過干渉タイプの毒親は、自分がいつも正しいと思っているので、子どもに命令口調で、自分の価値観に従わせようとします。

また、自身が叶えられなかった夢を子どもに一方的に託しているケースもあります。

そして、子どもが自分の言うことに従わないと、「あなたのためを想ってやってるのに」と繰り返し言います。

過干渉タイプの毒親は、自身が敷いたレールに子どもが乗っかるのは当たり前だと考えています。

子どもを支配的に管理する

過干渉タイプの毒親は子どもが敷いたレールから外れないよう、監視しています。

そのため、子どものプライベートに必要以上に口出しをしてきます。

子どもの同意なく友達に連絡したり、子ども宛てに送られてきた郵送物を勝手に開けて見たり等、子どものプライバシーは守られていません。

世間体を気にする

「世間体を気にする」はあまり問題が無さそうな特徴ですが、以下を読めばそうとは言い切れなくなるでしょう。

過干渉タイプの毒親にとって、子どもは所有物の一つでしかありません。

所有物である子どもが世間からみて認められるようなステータスであることを望みます。

そのため、就職先や結婚相手などについても干渉してきます。

過干渉タイプの親の心理

さて、次に過干渉タイプの親の心理について解説します。

どうして子どもをコントロールしようとするのか、その心理について知っていきましょう。

親の心理には様々な心理パターンがあります。

そのため、代表的なものを3つあげて解説します。

パターン①子どもに不幸になってほしくない

過干渉タイプの親のなかには、心の底では、子どもに不幸になってほしくないと願っている親がいます。

そのため、教育熱心に子どもに関わります。

子どもがおかしな道に進まないよう、交友関係にも口出しするのもそのためです。

また、親自身が子どもの手本になろうとするケースもあります。

厳しい世の中を生き抜く術を、過干渉タイプの親は、子どもに小さい頃から植えつけます。

パターン②自信の無さを子どもに補ってもらいたい

過干渉タイプの親のなかには、前述したように、子どもを自身の所有物だと思い込んでいる親がいます。

かつて自分が叶えられなかった夢を自身の子どもが叶えることによって、あたかも自身の劣等感を克服したかのように振舞います。

また承認欲求がかなり強いので、人目を異常に気にし、ママ友等とマウントを取り合ったりします。

そのため、過干渉タイプの親は自身の権威や影響力を高めるために、子どもを利用します。

パターン③かつて自分が親にされた方法で子どもと関わっている

この心理パターンは、過干渉タイプに限らず、すべての毒親タイプにも当てはまります。

基本的に人間は、自ら変わろうとしない限り、それまでいた環境のルールに則って行動します。

そのため、かつて自身が親からされてきた方法を自身の子どもにもやってしまうのです。

自身が過干渉タイプの毒親にならないには

一般的に、過干渉タイプの毒親に育てられた子どもは、同じように過干渉タイプの毒親になる可能性が高いです。

しかし、それはなにも対策を取らなかった場合です。

前述したように、人間は自ら変わろうとしない限り、それまでの環境ルールに従おうとします。

なので、対義的に考えれば、過干渉タイプの親からのアクションをすべて反対にして行動すればいいのです。

小日向葵
小日向葵

実際、私は過干渉タイプの毒親育ちですが、母が私におこなう行為すべてを反対にして人と関わったら、好感を持ってもらえました。

具体的な行動を以下より解説します。

高圧的な態度⇔落ち着いた態度

過干渉タイプの毒親は、自分の思いどおりに子どもを従わせようとするので、高圧的な態度をとりがちです。

子どもがそれに倣って行動すれば、一気に友達は失いますし、腫れ物扱いされてしまいます。

しかし、高圧的な態度ではなく、落ち着いた態度で意見をいえば、信頼関係を築きやすいです。

また大声で感情的に捲し立てるよりも、冷静に客観的に伝えた方が、余計なエネルギーを消耗せずに済むので、疲れなくなります。

人は思いどおりにできる⇔人は思っているとおりにならない

過干渉タイプの毒親は、子どもの心を支配すれば、なんでも自分の言うことを聞いてくれると思い込んでいます。

そして子どもが反抗してきたら、ヒステリックを起こして、無理矢理従わせようとします。

しかし、うまくいっていると思っているのは親だけです。

子どもは、ヒステリーになる親の対処がわからないだけで、親の行為に違和感を抱いています。

つまり、対処法と現状から抜け出す勇気さえ揃えば、親の言うことは聞かないのです。

そうした心理状態は誰しも持っているので、意外な場面で手をひっくり返されます。

これを理解できれば、過干渉タイプの毒親になるリスクは格段と下げられます。

知見を広げ、親以外の子どもの育て方を知る

過干渉タイプの親の心理でも解説しましたが、毒親になってしまうほとんどの人が、かつて自身がされた手法で子どもを育てようとします。

しかし、世の中には子育てに関する本が溢れています。

子どもの叱り方や褒め方について解説してくれる本もあります。

そうした身近なところから知見を広げてみてはいかがでしょう。

活字が苦手だという人は、子育てコミックエッセイなどに目を通してみるのもいいかもしれませんね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、過干渉タイプの毒親について解説しました。

意外だったと思いますが、過干渉タイプの親のなかでも、本当に子どもを想ってくれている親はいます。

ただ、親自身が毒親に育てられた境遇もあり、その手法は子どもにとって悪影響なものです。

しかし、繰り返しになりますが、毒親育ちの子どもは意識して変わろうとすれば、毒親にならないで済みます。

それを頭の隅にでもいいので、忘れないでください^^

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