自分が毒親にならないには【過保護タイプ】

毒親に育てられたアダルトチルドレンは、結婚して子どもができると、かつての親と同様な態度を自身の子どもにもする恐れがあります。

なぜ自分は親と同じことをしてしまうのだろう・・・

と、落ち込んでしまうのではなく、あらかじめ自身を育てた親の特徴について把握しておくと対処しやすくなります。

毒親のタイプは全4タイプの、過干渉タイプ、過保護タイプ、虐待タイプ、無関心タイプがありますが、今回は「過保護タイプ」についてお伝えしていこうと思います。

そこで、この記事では以下3つを解説します。

・過保護タイプの毒親の特徴

・過保護タイプの親の心理

・自身が毒親にならないには

あなたがこの記事を読むと、将来、子どもができた際に毒親になるリスクを下げることができます。

また、衝突関係にある恋人や親との関係性を緩和させる可能性もあります。

過保護タイプの毒親の特徴

子どもを過度に甘やかす

過保護タイプの毒親は、子どもの行動に制限をつけることをしません。

子どもが学校の勉強に支障をきたすくらいにゲームに打ち込んでいても、高カロリーなお菓子や揚げ物を食べ続けていても、「かわいいかわいい」と甘やかします。

そのため、子どもはわがままに育ち、生活スキルである炊事や洗濯、掃除を一切やらなくなります。

子どもを叱れない

過保護タイプの毒親は、子どもを強く叱ったら子どもを傷つけるのではないかと思い、叱ることができません。

子どもが問題行動を起こしていても同様です。

親自身が子どもから暴力をふるわさられていても、「ごめんなさいごめんなさい」と謝るだけで、子どもを叱りつけることはしません。

そのため、さらに子どもを非行に走らせてしまいます。

子どもが心配でしかたがない

過保護タイプの毒親は、子どもがすることなすこと全てが心配で、常に子どもの付添人になろうとします。

子どもがいじめられていたら、子ども同士の喧嘩に親が介入して、子ども以上に感情をあらわにしたり、

子どものデートや新婚旅行の同席や子どもの就職先の面接にも一緒に付いていこうとします。

モンスターペアレントの傾向も高く、子どもがトラブルに巻き込まれたら、学校にも会社にも怒鳴り込んでいきます。

子どもには叱りつけないけど、子どもの周辺には上記のように感情をあらわにします。

過保護タイプの親の心理

さて、次に過保護タイプの親の心理について解説します。

過保護タイプの親が子どもを叱りつけない心理とは一体なんでしょう?

親自身が叱られ、傷ついてきたため

毒親あるあるですが、親自身が毒親に育てられた背景が大きいです。

過保護タイプの親は、かつて自身が子どもだった頃、親に過度に叱りつけられた経験を持ちます。

そのため、かつての親のように、自身も子どもに叱りつけてしまったら、子どもを傷つけてしまうのではないかと恐いのです。

子どもの育て方が分からない

これは他の毒親タイプにも当てはまりますが、適切な子どもの育て方がわからない場合も多いです。

過保護タイプの親は、自身の親のように子どもを傷つけないよう、試行錯誤して自分なりに子どもに愛情を注ごうとします。

しかし、そのやり方が、かつての親とベクトルは違えど、異常な行為(過度な行為)であることに変わりはなく、結局、子どもを自立させることに失敗をしています。

自身が過保護タイプの毒親にならないには

一般的に、過保護タイプの毒親に育てられた子どもは、同じように過保護タイプの毒親になりますが、前述したように、かつての親のようになりたくないと思って、真反対のタイプの毒親になるケースもあります。

上述した過保護タイプの親を例にすれば、かつて自身を育てた親は、過干渉タイプか虐待タイプになります。(過干渉タイプも虐待タイプも似ている要素が多いため。複数のタイプを持っている毒親はいます。)

過保護タイプの毒親は、よかれと思ってやっていることが裏目に出てしまっているのが特徴です。

それでは、なにもしないほうがいいのか!?というと、決してそうではありません。

過保護タイプになりそうだと思う人は、ぜひ子どもへの「観察力」を高めてください。

前述した、子どもが問題行動を起こすのには理由があるのです。

表面的には好き放題に暴れていても、子どもの内面では親から本当に愛されているのかを確かめる行為でもあります。

意外に思った人もいると思いますが、子どもの感情とは複雑なものなのです。

だから、甘やかすばかりではなく、度を越すようなことをしたら、叱ってあげてください。

なんでも子どもの好きにさせてあげるのが子どものためになるとは限りません。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、過保護タイプの毒親について解説しました。

過保護タイプはどちらかというと、被害者寄りな立ち位置でもありますが(子どもから暴力を振るわれるので)、子どもを自立させることができてない点で毒親にカウントされてしまうのでしょう。

いわゆる”ファザコン”や”マザコン”な人の親に、過保護タイプの毒親がいます。

親子揃って共依存状態にあるので、その他の人間関係でも依存関係を築きやすくなります。

そのため、見捨てられ不安や自己否定感などを抱えやすく、人間関係のトラブルに巻き込まれやすいです。

そうならないために、精神的に自立できるよう行動していきましょう。

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