ここではアダルトチルドレンタイプ別のマイナスな特徴を「強み」に変換する、アイデア思考法を伝授します。
すぐ実践してもらえるように、読者のみなさまの共通の活かし場所「仕事」に焦点をあてて、ピックアップしてみました。
この記事では、ケアテイカーが仕事上でより強みを発揮できるアイデアをお伝えします。
・ケアテイカーの特徴
・ケアテイカーのマイナスな特徴を「強み」に変換するアイデア思考法
・自分のライフスタイルに沿って、アイデア思考法を活かそう
あなたがこの記事を読むと、どうすることもできないと思っていたマイナスな特徴を「強み」に変換して、人間的な魅力を底上げするアイデアを知ることができます。
さらに実践すると、仕事上で欠かせない存在となり、多くの人に感謝されるようになります。
ケアテイカーの特徴
ケアテイカーの特徴について、別の記事で解説しているので、以下、一部抜粋です。
・面倒見がいい
・困っている人を見ると放っておけない
・先回りして動く
・みんなが嫌がることを引き受けやすい
・相談を受けやすい
・人に頼られると弱い
・過保護
・過干渉
・気が利く
ケアテイカーは、アダルトチルドレンの中で最も面倒見がいいです。
親がケアテイカーであった割合が高く、自己犠牲をはらって家族に尽くす姿に憧れと尊敬を抱き、同様の道へ進もうとします。
そのため、自分ではなく周囲の人々を優先して尽くします。
仕事上で、困っている人を見掛ければ、自身の負担を気にせず、手伝おうとします。
それに対して感謝する人もいますが、なかにはその行為を当然と捉え、搾取する人もいます。
ケアテイカーは「感謝される」ことに喜びを見出す人なので、表面的な「ありがとう」に惑わされ、都合のいいように利用されてしまうことも少なくありません。
そうしたとき、どのような対策をすれば、搾取する人を遠のかせることができるのか
ケアテイカーのマイナスと思われる特徴を「強み」に変換したアイデア思考法を、以下で解説します。
ケアテイカーのマイナスな特徴を「強み」に変換するアイデア思考法
前述したマイナスに見られるケアテイカーの特徴を「強み」に変換する上で押さえておきたいアイデア思考は以下の2つになります。
・他者の弱さを受け入れ、励ます
・「感謝」が当たり前な環境をつくる
それぞれ詳しく、解説していきます。
他者の弱さを受け入れ、励ます
ケアテイカーは、人から相談されやすいです。
それは言い換えれば、人の弱さを受け入れる「強み」でもあります。
ケアテイカーにとって、自然なことなので不思議に思われるかもしれませんが、ほとんどの人はネガティブな話を聞くことを苦手としています。
理由は、聞いた側の気分も下がってしまうからです。
しかし、ケアテイカーは寄り添おうとするので、他ACタイプにはない強みだと感じました。
ですが、課題の分離がうまく機能しないと、自他の境界線が曖昧になって、メンタルがすり減ってしまうので、やはり対策は必要です。
既に課題の分離について学習済みだと思うので、詳細は省きますが、「自分の課題」と「他者の課題」に分離することで、自他境界線をしっかり線引きすることができ、感情移入をしすぎないようにしてくれます。
その上で、ケアテイカーの強みが発揮されます。
ケアテイカーはアドラーの掲げる「共同体」を最も活用できるタイプだと思うので、自らが中心となって、共同体を援助する側になると、ケアテイカーの特徴が活かされます。
相談しにきた人を励まし、勇気づけることで、互いに自己重要感を満たすことができます。
励ましや勇気づけについて分からなければ、以下の記事で解説しているので確認してください。
決して、相手の弱さを受け入れて、なんでも代わりにやってあげることではありません。
手取り足取りなんでもお世話してしまっては、自分にも相手のためにもなりません。
相談しにきた側は、先回りして動くケアテイカーにおんぶにだっこするようになりますし、相談を受けたケアテイカーは搾取され続けるので身になりません。
相談者を甘やかすのではなく、相談者が伸び伸びと個性を発揮できるような土台を整えるところまで援助し、それ以降は温かく見守ると決めておけば、メンタルをすり減らすことはなくなります。
私は成長段階にある人に対しては、自らできることを考えて、精いっぱい協力すると決めています。その逆に、成功した人とは少し距離をとるようにしています。
人は成功してしまうと、特に何かを与えてもらう必要がなくなります。だからこそ、相手が成功するまでの間に、自分がやれることを惜しまずやることが大事です。相手がまだ何者でもないときに協力するから意味があります。
成功したら、人が群がってきます。でも、まだ成功をつかんでないときには、なかなか人は集まらず、協力してくれる人も少ないものです。
私自身、先が見えない時期、迷いながら懸命に頑張っている時期に、手を差し伸べてくれた人のことを忘れません。
引用元:井上裕之 著『人を惹きつける習慣』p.135
上記の引用文は、経営コンサルタントの言葉ですが、考え方の流れについてはケアテイカーでも活かせます。上記は成功するまでですが、ケアテイカーは個性を発揮できる土台までサポートすれば難しくないでしょう。
アドバイスを求められればアドバイスする。だけど、そのアドバイスの通りに行動するかは相談者次第なので、ケアテイカーが深入りすることはありません。
また、ケアテイカーは他者を優先しがちなので、たまには自分をねぎらう時間を設けましょう。
温泉に行ったり、映画鑑賞をしたり等、自分にとってリラックスできる時間をつくると、さらに誰かのためにできることが増えます。
「感謝」が当たり前な環境をつくる
ケアテイカーは、「感謝される」ことに喜びを感じるので、「感謝」が当たり前な環境をつくってしまえば、自分にとって居心地の良い環境を手に入れることができます。
感謝が当たり前な環境をつくるって?と疑問に思った人もいるかもしれませんが、意外とシンプルな方法です。
それは、積極的に感謝されることが嬉しいと伝えるだけで、「感謝」が当たり前な環境になります。
まず、感謝がなくなってしまうのは、コミュニケーションが疎かになってしまっているのが要因です。
察してほしい等と思ってはいないでしょうか?
アドラー心理学の5つの理論「認知論」でも解説したように、人それぞれ捉え方は異なります。
自分にとっての当たり前が他者にとっての当たり前とは限らないので、「感謝されたい」と思うのなら、「ありがとうって言われると励みになるから嬉しい」と笑顔で素直に伝えましょう。すると相手も応えてくれます。
また、相手がしてくれた行為に対しても、なにかしらポジティブな反応を示すと、さらに応えようとしてくれます。
そうして相乗効果を高められるので、いいこと尽くしです。
仮に嫌なことをされた場合は、「あなたにそのつもりはなかったと思うけど、私は〇〇されて傷ついたな。私も気をつけるから、あなたも気をつけてくれるといいな」と悲しそうに伝えると、相手は同様なことをしなくなります。
このようになにかしら反応することがコミュニケーションの一環になるので、怠らないようにしましょう。
自分のライフスタイルに沿って、アイデア思考法を活かそう
前述したアイデア思考法を実践してもらえれば、自他ともに相乗効果を得られる関係を築けるようになり、仕事上で欠かせない存在になれます。
また、このアイデア思考法を、以前ワークで考えてもらった「ライフスタイル」に沿って活かすと、さらに絶大な効果を得られます!
自分の周りや環境がどうなってほしいか?
これを自分を取り巻く周囲の人々に伝えられると、自己理想は叶いやすくなります。
自分の弱さを受け入れ、尊敬される人になりましょう。
ここまで、がんばってきたあなたなら、きっとできます!