アダルトチルドレンが生きづらさから脱却するには【全体論】

このままじゃいけないとは思っているけど、身体が重くてやる気になれない

生きづらさから脱却したい!と思っても、すぐに行動できる人ってあまりいないですよね。

私も腰が重い方でした。

ですが、アドラー心理学の「全体論」の思考法を身につけると、その考えは大幅に払拭されます!

そこで、この記事では以下3つを解説します。

・アドラー心理学の「全体論」とは

・アダルトチルドレンが「生きづらさ」を脱却するには身体を動かすこと

・【ワーク】全体論

あなたがこの記事を読むと、その時々の気分に左右されることが少なくなります。

さらに実践すると、自らエネルギーを生み出して、何事にも精力的に取り組むことができるようになれます。

アドラー心理学の「全体論」とは

全体論とは、アドラー曰く、人間の心と身体、理性と感情、意識と無意識は全て繋がっていると唱えました。

そのため、人の心の中に矛盾はないと説いています。

イメージしやすいように具体例をあげると、以下のようになります。

「ダイエットしたいのに、ついお菓子を食べちゃう」

⇒心の中で、また明日やればいいや、とダイエットを後回しにしているため、安易にお菓子が食べれてしまう。

「禁煙に挑戦しようとしたが、耐えられなくて1週間足らずで挫折してしまった」

⇒禁煙する動機が明確でなかった。また、タバコの代わりになるストレス解消法を見つけられなかったのが挫折の要因。

このように、一見、矛盾関係にあるようにみえた心と身体、理性と感情ですが、連動していることがわかりますね。

また、前述した例は、心⇒身体の順になっていますが、連動しているので、身体⇒心にも影響を与えることができます。

つまり、うつ病患者でも運動習慣を取り入れて身体を動かせば、心も回復することができるということです。

ーー乗馬が趣味で競技大会に出場するほどの腕を持ち、また読書をして時間を過ごすことも多かったそうだが、厩舎(きゅうしゃ)には1年以上行っておらず、最後に本を開いたのがいつだったかも思い出せなかった。馬に乗りたいという気持ちはまったく起きず、本を読んでも集中できずに、すぐ投げ出してしまうあり様だった。そして、その日の朝に目が覚めたとき、彼女はベッドから起き上がることができなかった。身体が鉛のように重くて動くこともままならず、見るに見かねた夫が救急外来に連れてきたというーー(中略)ーー彼女の状態では週にランニングを3回というのは無理があったため、まずは定期的なウォーキングから開始した。最初の数日は10分ほどしか歩けなかったが、徐々に歩く時間を長くして、ペースも上げていった。そして3週間後に再び病院にやってきたとき、まだ疲労感は抜けきっていなかったものの、1回につき15分のスロージョギングができるまでに体力は回復していた。ーー(中略)ーー初めて救急外来を訪れてから4か月が過ぎるころには週に3回走れるようになり、ときには1時間近く走ることもできた。

体調の変化には目を見張るものがあった。全般的に健康になり、夜もぐっすり眠れるようになった。ーー職場でも家庭でも些細なことで不安を覚えなくなり、ストレスも減っていた。乗馬も再開し、友人たちとも連絡を取り合うようになった。仕事もきちんとこなせるようになった。ーーこの女性が何より喜びを感じていたのは、自分自身の手で状況を変えたことだった。つまり、家から飛び出して走ったことである。

アンデシュ・ハンセン 著/御舩由美子 訳『新版・一流の頭脳 運動脳』p.165

アダルトチルドレンが「生きづらさ」を脱却するには身体を動かすこと

上記の引用文のように、人は自らの手で状況を変えることができます。

うつ病だからといって、処方薬を飲めば、明日から元気に生活できるかというとそうではありません。処方薬はあくまで身体を整えてくれるだけで、心を回復させてくれる作用はありませんから。

そういう点では、運動は薬とは違って副作用もなく、心も身体も回復させてくれるのでいいツールですね。

当ブログのAC最短学習ルートにやる気を見出せないけれど、「生きづらさ」を脱却したいと思っている人はぜひ、身体を動かしていきましょう!

それでも「う~ん」と悩んでいる人は、きっと運動に苦手意識があるのではないでしょうか?

実は私も運動に苦手意識があるので、気持ちはわかります。

ですが、気持ちが晴れないときだからこそ、身体を動かすことで得られる効果は絶大です。

身体を激しく動かすのが難しいのであれば、試しにウォーキングを始めてみましょう。

著書『運動脳』によると、最も効果的なのはランニングだが、ウォーキングでも気持ちを晴れやかにしてくれると明記しています。

ーーこれは運動がうつ病の治療にすぐれた効果を発揮することを、科学がはっきりと立証したことにほかならない。これらの論文によれば、最も効果がある運動はランニングだという。いっぽう、ウォーキングにうつ病を防ぐ効果があることも明らかになった。毎日20~30分ほど歩くことで、うつ病を予防できて気持ちが晴れやかになるというのだ。

アンデシュ・ハンセン 著/御舩由美子 訳『新版・一流の頭脳 運動脳』p.177

決して、うつ病でなければいけないというわけではありません。

実際、私はうつ病までには至りませんでしたが、上記を信じて、週3日、起床してから30分後にウォーキングをはじめてみました。

すると、徐々に悲観的な考えが浮かばなくなりました。

当時はかなり自尊感情(自分自身を価値ある者だと感じる感覚)が低かったので、何事にもやる気を見いだすことができませんでしたが、現在は充実感を持って日々を過ごせています。

小日向 葵
小日向 葵

こうした穏やかな日々を過ごせるようになったのは、運動したおかげだと思っています。

【ワーク】全体論

ここまで読んだあなたなら、もうお気づきだと思いますが、全体論のワークは「身体を動かしましょう」です。

心と身体、感情と理性、無意識と意識は相互に作用しており、さらに全体を通して繋がっているので、「だるい」「めんどくさい」「やる気ない」等のときこそ身体を動かしてリフレッシュしましょう。

日差しが出てる午前中に最低30分以上のランニングをしてください。

運動が苦手な人は、最低20分のウォーキングをお願いします。

ポイント

・筋力トレーニングよりも、有酸素運動(ランニング、ウォーキング)のほうが意欲減退を防ぐことができます。

・日光を浴びると、脳内に「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されます。セロトニンは、精神の安定や安心感を与えてくれます。また直観力を上げてくれる作用もあるので、仕事等で効果的に頭を働かすために、午前中に運動するといいと推奨しています。

まとめ

いかがでしょうか?

心と身体、感情と理性、意識と無意識がすべて相互作用しているという事実に、衝撃を覚えませんでしたか?

私は衝撃的でした。

しかし、心⇒身体の一方通行でないことがわかったおかげで、どんな状況に陥っても振り回されない精神力を身につけられるのは心強いですよね。

しかも、それだけの効果をたった30分の運動で得られるのですから、とても重宝できるツールです。

習慣づけていけば、自らエネルギーを生成することができるようになるので、何事にも精力的に取り組めるようになります。

これまで長い間、生きづらさを感じてきたあなたにこそ、穏やかな日常を過ごしてほしいと思います。

この知恵があなたの役に立ちますように。

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