毒親とは?4つのタイプと対処法について解説

近年、「毒親」というワードをよく耳にしますよね。

そのまま毒になる親という意味なのですが、具体的にどのようなことをしている人を毒親と呼ぶのでしょう?

実は、毒親には4つのタイプがいるのをご存じでしたか。

今回の記事では、毒親4タイプの特徴と毒親に育てられた人の特徴、そして毒親への対処法について解説していきます!

毒親4タイプの特徴

子どもの存在を否定する毒親

よく口にする言葉

「お前なんか生まれてこなきゃよかった」「お前なんて死んでくれればいいのに」「私の子どもなのになんでできないんだよ」

子どもが何か失敗をすると、怒鳴り散らしたり、叩いたり殴ったりして体罰を加える特徴があります。

また子どもに対して何も聞かずに決めつけたり、否定的な言葉をかけたりします。

子どもが笑顔になっているところをわざと傷つけるような言葉掛けをして泣かせたりします。

過度に叱責することはあっても、子どもを褒めることはほとんどしません。

子どもを放置する毒親

このタイプには2種類の親がいます。

親がアルコール依存症で自分が楽に生活するために、子どもを学校に行かせず働かせたり、盗みを働かせたりする人と、子育てに自信が持てずに、常に「どうしよう…どうしよう…」と気弱に悩んでいる人です。

後者は仕事等でストレスを溜めると、関係のない子どもに愚痴を聞かせて発散します。

過干渉な毒親

よく言う言葉

「ああしなさい!」「こうしなさい!」「早くして!」「あなたのためを想ってやっているのよ」「言われた通りにしなさい!」

このタイプの親は、子どもに対して、命令口調で指図する特徴があります。

また、親が叶えられなかった夢を子どもに無理やり叶えさせようとする等、価値観の押し付けがあり、子どもが自由に選ぶ権利を与えません。

過保護な毒親

よく言う言葉

「かわいい、かわいい」「あなたはそんなことしなくてもいいのよ」「危ないから何もしないでね」

このタイプの親は、子どもを過度に甘やかせてしまう特徴があります。

子どもが習い事や塾、服のコーデ等でなにかしらアクションしようとするより先に、親が勝手に申し込んでいたり、決めていたりします。(裏を返せば、子どもを信じていない)

子どもに選ばせる権利を与えていない点では、過干渉な親と同じですが、過保護な親は、子どもの代わりに望んでいるものを先に与えようとします。

また、子どもがわがままを振るって、人や物を傷つけた際には、自分の子どもがそんなことをするはずがないと思い込んでおり、認めようとしない特徴があります。

毒親に育てられた人の特徴

自信がない

子供の頃から親の敷いたレールに沿った生き方、自己主張すると否定されてきた等を経験してきたため、主体的になにかを行うことを怖がり、避けます。

また失敗を極端に恐れる傾向もあり、自分の意見を言えない場合もあります。

人を信頼できない

親の言う事を聞いたり、親が認めるテストの点数がとれた時等、なにかしら条件がないと褒めてくれない毒親のもとで育った子どもは、心から人を信頼することができません。

無条件の愛を知らないため、人間関係ではどこかぎこちなく、またそれが相手にも伝わり、信頼関係が築けない状態になります。

なにかに依存しやすい

子供の頃から行動を制限されていたり、愛されなかった反動でアルコールやギャンブル、異性関係に依存しやすい傾向があります。

また親と共依存関係にあった子どもは、親の代わりに恋人や友人に対しても依存関係として求めるようになります。

感情の起伏が激しい

自分の思い通りに子どもを動かそうとしている毒親は感情の起伏が激しい傾向があります。

そして、思うような結果を子どもが出さないと、激昂します。

その様子を子供の頃から見てきているので、誰かの少しのミスで怒りを露にしてしまいます。

また、子供の頃、自分の意見をあまり言わなかったり、感情を抑圧していた子どもも同様です。

結局、適切な感情の制御方法を知らないので、感情の起伏が激しくなってしまうのです。

毒親への対処法

一人暮らしをする

物理的に距離を置くのがベストです。

実家で一緒に暮らしているのであれば、一人暮らしや寮生活を検討しましょう。

距離を置くことで、必然的に顔を合わせることがなくなり、親からの口出しも少なくなります。

連絡を絶つ

毒親と繋がっている連絡手段はすべて断ちましょう。

携帯番号、LINE、その他SNS等。

いっそのこと携帯番号を変えてしまってもいいと思います。

また、稀に毒親が子どもの幼馴染や古い付き合いの友達に連絡するケースもあります。

そうする理由は、連絡を一方的に絶っている、子どもの連絡手段を探るためです。

なのであらかじめ、幼馴染や旧友には事情を話して、断るよう伝えておきましょう。

真に受けず、聞き流す

上記2つが無理そうと感じた人は、これを是非やっていただきたい。

毒親の言葉をあまり真に受けないでください。

毒親は子どもを思い通りにコントロールしたがっていたり、自分の所有物としか考えていなかったりします。そのため、言葉では子どもを気に掛けたことを言いますが(例:「あなたのことを想って言っているのに」)、実際は自分のことしか考えていません。

なのであまり真に受けず、聞き流しましょう。

第三者に助けを求める

厚生労働省社会・援護局の補助金事業「よりそいホットライン」等で相談するのもいいでしょう。

生活苦、心の悩み、暴力被害など、さまざまな悩みに24時間 無料 で電話相談できます。

以下がよりそいホットラインのURLです。

https://www.since2011.net/yorisoi (外部リンク)

まとめ

以上、毒親4タイプと毒親に育てられた人の特徴、そして毒親への対処法でした。

ここまで読んだら、ある程度予測がついていると思いますが、毒親は連鎖しています。

なので、しっかり自分が毒親に育てられていたのだと認め、自分の子どもに対してツラくあたらないよう、健全な子育ての仕方を学びましょう。

以下、「毒親は連鎖する」の記事です。ぜひ参考にしてくださいね!

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