今回は、近年よく耳にする「毒親」が増えた背景・歴史についてフォーカスしていきたいと思います。
そして毒親が連鎖するという理由についても解説していこうと思います!
「毒親」が増えた背景・歴史
「毒親」というワードが広く定着されるようになったのは、情報化社会の産物ですが、
毒親自体が増え始めたのは、なんと戦後と言われています。
第二次世界大戦中、日本は死と隣り合わせな日々を過ごしていました。
そして終戦、旧植民地からの引き揚げや出征している夫の帰国により、
夫婦の子作りが一気に進み「第一次ベビーブーム」となりました。
しかし、戦時中に経験した喪失体験や心的外傷が癒えないまま親になってしまったので、
子どもに過度な期待をかけたり、支配的な態度(当時、当たり前としていた”しつけ:体罰や厳しい叱責)で接する等、今でいう「毒親」が生まれやすくなりました。
また昭和時代後期になると、核家族化が進み、子育てに協力してくれる家族や親戚が近くにいないことから孤立するようになっていったのです。
その結果、子育てに対する不安やストレスが生じ、それが子どもに対して厳しく接してしまう悪循環に繋がってしまいました。
こうした社会的背景から、毒親が生まれ増え続けていったのです。
毒親は連鎖する
しかし、どうして毒親は増え続けていってしまったのでしょうか?
その理由は、自分が育てられた環境以外で子育ての方法を知る由もなかったからです。
特に現代のように情報が溢れていた時代ではなかったので、
参考にするものがなく、自身が親に育てられた経験を手本にせざるを得ませんでした。
また毒親から罪悪感を植え付けられたのもあり、たとえ、されて嫌なことであっても、親は自分のためを想ってしつけてくれていたんだ、と信じて疑いません。
そのため、今度は我が子にも同じように接してしまうのです。
しかし、本当にそうでしょうか?
自分のために親がしてくれたのなら、どうしてあなたはそんなにツラそうな表情をしているのでしょう?
親がしてきてくれたことなら笑顔で喜んでもいいはずです。
笑おうと思って顔が引きつってしまうのは、どこかで親に対する違和感があるからではないでしょうか。
親を疑う自分は悪い子なんて、思う必要はありません。
むしろ、その違和感に気づけたからこそ、あなたはようやく自分の人生を歩めるようになれるのです。
そして、自分が毒親になるのではないかと心配しすぎないでください!
毒親の連鎖を断ち切れます。
ですが、あなたの協力が必要です。
まず、あなたが毒親に育てられていたということを自覚してください。
そして、自分が育てられてきた環境以外にも子育ての仕方があることを知ることです。
その手段として、本やウェブサイト、SNS等、現代ではあらゆるところで情報収集ができます。
さらに子育てに関する相談窓口や、親子向けのプログラムなどにも相談してみるのもいいでしょう。
まとめ
今回は、毒親が増えた背景・歴史と毒親が連鎖することを解説しました。
毒親自身が毒親に育てられているというのは衝撃だったのではないでしょうか。
実は毒親も被害者だったのですから。
しかし、これまで通り毒親と関わるというのは良くない選択です。
その理由は、「毒親は連鎖する」でも伝えましたが、
毒親は決してあなたの幸せのためにやっているわけではありません。
もし、人や子どもに対しての関わり方が分からければ、以下をぜひ参考にしてください!